産経新聞のインタビューに答えるイーホル・ハルチェンコ・駐日ウクライナ特命全権大使 (野村成次撮影) //
安全保障というのはグローバルなものなのだ。だから、憲法の枠組みがどのようなものであるかというのは、極めて重要なのだ」
本紙が1日に発表した「国民の憲法」要綱の一部英語版を読んだウクライナのハルチェンコ駐日大使は産経新聞のインタビューにこう語った。
昨年4月に発表された要綱は、わが国にふさわしい「新憲法」として「立憲君主国」という国柄を明記し、前文で国づくりの目標を「独立自存の道義国家」と掲げた。また、平和を維持する軍の保持や緊急事態条項も新設した。
これらは、「国難」に対応できない現行憲法の致命的欠陥を是正し、要綱が今後の「国家の羅針盤」となるように願ったものだ。
ウクライナでは、25日の大統領選で当選した親欧米派のポロシェンコ氏が、もがきながらも新たな国づくりを続けていくことだろう。現在、国際社会で最も ホットな国が要綱に関心を示してくれたことは、英語版を公表した際に目指した「国際基準の論議」の俎上(そじょう)にのったことを意味するものだと自負し ている。
大使は、「日本で多大な関心が憲法に注がれている。それは非常に重要な社会の要素だ。その議論の状況は注視している」と、日本の 憲法論議に強い関心があることを表明した。そして、要綱が国防、安全保障は「国の根幹」として、軍の保持を明記した点について、議論に影響は及ぼしたくな いと断ったうえで、「安全保障というものは現在、一国にとどまる問題ではなく、グローバルなものだということだ。われわれは自国において難しい状況に置か れている。その問題の反響を現在、日本においても見ることができる。それが証左だ」と付言した。
国際情勢の中で国家がさまざまな影響を受けて存立することは言うまでもない。その中で、国の防衛、安全保障を最重要視し、「危機」がいつ起こっても対処できるよう準備万端にしておくことが「国際基準」であると、改めて示唆しているものと受け止められた。(近藤豊和)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140531/erp14053112440004-n1.htm
