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坂田大使による「デーニ 」 紙 インタビュー
17 4月 2014 10:02

題名: 坂田大使-クリミア編入はウクライナのみの問題でなく全世界の問題である

冒頭:
坂田駐ウクライナ大使は,「デーニ」紙を頻繁に訪問してくれている。昨夏,坂田大使
は,「デーニ」紙の報道サマースクールの講師を引き受けた初めての大使であり,2時間
以上にわたって参加者や報道関係者と議論を交わした。先日,坂田大使は,イフシナ編
集長と意見交換し,政権交代及びクリミ
ア編入を巡るロシア・ウクライナ間の紛争によっ
て引き起こされた財政的・経済的危機をウクライナが脱するために,日本が如何に支援
できるかについて語るため,同紙編集局を再度来訪した。
周知のとおり,日本は,100カ国が賛成し,ロシアによるクリミア編入を糾弾する,3月
27日の国連決議を支持した。この件に関し,東京にとって同決議を支持することの重要
性から大使とのインタビューは始まった。
本文:
(坂田大使)日本が,同決議の共同提案国となり,同決議を支持したのは次の理由によ
る。つまり,クリミアで起こったことは,完全な
違法行為であり,国際場裡で受け入れられ
る指針に合致していないと我々は考えている。力を背景として領土の現状を変更しよう
とする試みを容認することはできない。つまり,ロシアによる貴国の領土の編入は,独立
国家の主権と領土一体性を守ることを基本とした国際法及び合意の完全な違反であ
る。
(記者)では,どうすればロシアにウクライナを返還させ軍を撤退させ得るだろうか。
(坂田大使)日本は,既に,G7の枠組みにおける強力で立場を表明している。特に,クリ
ミアにおけるロシアの行為に関し,既に3つのG7声明が発出されている。日本
は,同問
題解決のために,「G7」諸国及びその他のパートナー国と今後も協力していく意向であ
る。自分が考えるに,当面最も重要なのは,ウクライナ周辺の状況の沈静化である。そ
のために,外交的及び政治的に同問題を解決していくことが極めて重要となる。かかる
観点から,ウクライナとロシア間,及び米国・EU等とロシア間の直接対話を行うことが極
めて重要である。日本は,各者間の成功裏の対話実施及びウクライナの状況の平和的
かつ外交的打開に大きな期待を持っている。
(記者)対話を通じてウクライナがクリミアを取り戻すことができると考
えられるか。他の
手段を利用する必要はあるか。

仮訳
(坂田大使)ウクライナ国民には,クリミアがウクライナ領に留まることは当然だと考えて
いると承知している。前に述べたとおり,日本にとって,ロシアによるクリミア編入はモス
クワによる完全な違法行為である。現在,どのようにしてクリミアがウクライナに返還さ
れるかについて具体的に述べることはできない。しかし,何よりも,同問題解決の展望を
得るために,ウクライナ,ロシアを含む関係国で対話を開始する必要がある。そのため
に,日本は,対話を促進しウクライナの立場を支持する用意がある。
ところで,先日採択された国連における決議に関し付言したい。同決議は,クリミア編
入はウクライナだけの問題でなく,全世界の問題であるため,日本にとって極めて重要
である。したがって,独立国家の主権及び領土一体性を守ることが如何に重要かという
ことを示すことが,我々にとって極めて重要である。これは,アジア,欧州,そして全世界
の安全保障にとって極めて重要な問題である。そのため,日本は,同決議の共同提案
国となり,同決議を支持することを決定した。
(記者)貴国は,米国やEUがしたようなロシア政府関係者に対する制裁を加え
たか。
(坂田大使)日本は,日露間の査証免除の簡易化に関する交渉を停止し,ロシアとの投
資・宇宙・軍事分野での協力に関する交渉開始を凍結するといった制裁を既に加えてい
る。
(記者)本日,日本政府が半世紀にわたる武器輸出禁止を解除したことが報じられた。こ
れは,最近のロシアのクリミアにおける行為と関連してはいないか。
(坂田大使)これは,今お話ししたロシアに関する制裁とは直接は関連していない。以前
は,日本は,武器輸出に関する基本的立場を有していた。日本は,紛争や対立に関与
することを望んでいなかったためである。現
在,特にアジアを中心に安全保障分野の状
況は変化し,そのために,日本はかかる立場を見直し,一定の条件下で武器輸出禁止
を解除した。
(記者)EU及び米国では,現在,ウクライナに財政支援を行うことが必要不可欠と考え
られている。それに従い,米国は10億ドルの借款を提案し,EUは総額110ユーロのパ
ッケージの供与を想定している。他方,貴国は15億ドルの供与を想定している。個別の
国によるものとしては最大規模である支援の供与は,現在の状況と関係しているのか,
それとも,他の考えがあるのか。
(坂田大使)同支援に関しては,
日本は,ウクライナが政治的及び経済的な意味で困難
な状況に置かれていることを理解している。我々は,ウクライナに経済的安定を回復さ
せることが極めて重要だと考えている。そのため,日本は,訳15億ドルの規模の財政支
援を供与することを決定した。我々の見解では,経済の安定と成長が政治の安定にもつ
ながる。我々は,G7の枠組みでも経済支援の供与の問題につき協議した。我々は,同

仮訳
支援がウクライナ及び全世界の発展に資することを強く期待している。
(記者)ウクライナは同支援をいつ受け取ることができるか。同資金供与はIMFの要求と
関連しているか。
(坂田大使)もちろん,同支援の供与はIMFと関連している。我々は,貴国政府がIMFの
新たな借款の供与の条件につき同技術ミッションと合意したことを嬉しく思っている。そ
の条件は,貴国政府が抜本的改革を実行することであると理解している。日本からの支
援の供与の時期等,具体的条件は,今後両国の実務担当者の間で協議されるだろう。
(記者)貴使はマイダンを訪問していると承知している。貴使は,フルシェフスキー通りの
大使館近くでライト・セクターと国内軍の対立が発生したことをどう思っているか。
(坂田大使)(笑いながら)説明させていただくと,自分は頻繁にマイダンに行っている。
一方,一月末のフルシェフスキー通りの衝突によって,残念なことに,大使館を一時閉
鎖せざるを得なくなった。新政府が組閣された2月末までは,マイダンや他の都市では
緊張した状況が継続していた。第一に,我々は,同時期にキエフやウクライナの他の都
市にいた日本人の安全を守ってもらうことを貴国外務省に要請した。第二に,我々の大
使館が閉鎖されたことを通報した。
クリミアの問題が始まった3月には,マイダンの状況は少しずつ安定化していった。自
分は
週に1回マイダンに行っていたため,これを良く覚えている。そして,3月21日に,
我々はようやく大使館に戻り業務を再開した。フルシェフスキー通りのバリケードは残さ
れているが,我々は通常どおり業務ができることに満足している。
ところで,自分は,タラス・シェフチェンコ生誕200周年に際し,マイダンのステージに
立ったことを良く覚えている。
(記者)自分もテレビで見ていた。
(坂田大使)その時期に,日本のシェフチェンコ研究者である藤井悦子氏が滞在しており,
同女史がマイダンのステージでシェフチェンコの詩を日本語で朗読
した。自分がマイダン
のステージに立ったのは一回だけだが,今でもそれを良く覚えている。きっと一生忘れな
いだろう。
(記者)ご存じのとおり,ロシアでは,EU・米国・日本の各国の大使がマイダンに訪れる
ことは,正当な政府を排除してウクライナでクーデターを起こした「ファシスト」や「ナチス
ト」を支持する工作員の行為と同列に扱われてきた。貴使はどう考えるか。
(坂田大使)自分も,ロシアをはじめとする各国で,マイダンの際にファシストの挑発行為
があったかのようなニュースが報じられていると承知している。我々は,マイダンに参加
したり,他の都市の抗議運動に参加したりしている個人についてコメントすることはでき

仮訳
ない。しかし,正当な最高会議の幅広い支持を得て組閣された新内閣は完全に合法で
あることを強調したい。したがって,これを論破することはできない。なぜなら,完全なプ
ロセスが遂行され,ヤツェニューク首相が選出されたからである。なので,新内閣の合法
性に関しては,如何なる議論も俟たないといえる。
(記者)マイダンでは人々が欧州の選択のために戦い,一方,ロシアはユーラシア同盟
結成のために努力をしているが,如何に思うか。ロシアがクリミアを編入
した現在,反西
欧的なイデオロギーに立脚する同盟結成は日本にとって脅威とはならないか。
(坂田大使)自分が知る限り,日本はユーラシア同盟結成に関する立場を明らかにして
いない。個人的に,同同盟の結成はロシア独自の選択である。しかし,ウクライナは,加
入するか否かにつき自らの立場を明らかにするであろう。その際は,ウクライナ国民の
意思が最も重要である。日本は,ウクライナ国民の意思を尊重する用意が常にある。
(記者)貴使が同編集部を訪問されるのは8ヶ月ぶりだが,「デーニ」紙の魅力は何だと
思うか。
(坂田大使)自分の第
一印象は,貴紙はそれぞれのテーマについて深く推敲していると
いうことである。自分の理解では,「デーニ」はウクライナにおける知識的な新聞であり,
知識層やウクライナ社会への問題意識をもっている人達に読まれているものと考える。
参考:総額約15億ドルの日本の支援は以下のプログラムに用いられる
ウクライナ政府による経済改革へのコミットを受けた円借款
・世銀等との協調融資による財政支援型円借款
国際通貨基金(
IMF
)等を中心とした国際的な支援枠組みの下,世界銀行(世銀)による
支援と連携しつつ,ウク
ライナの経済改革に必要な資金を,各国・機関との適切な分担
の下で供与。そのため,
IMF
プログラムの策定を前提とし,世銀融資と協調して,最大で
100億円の開発政策借款を供与する。
・ボルトニッチ下水処理場改修事業
首都キエフ市住民の衛生環境・居住環境の改善を目的として,同政府の「ボルトニッチ
下水処理場改修事業」に対して最大で1,100億円の円借款を供与する。
日本貿易保険(
NEXI
HFûGGG=GzGFGQGVG‰GwG2GFþ0¿
我が国のウクライナに対する国民生活の安定に向けた財・サービスの輸入を支援する
ため
,短期貿易保険の引受けを継続し,2年間で300億円の引受枠を設定する。

仮訳
ノンプロジェクト無償資金協力
ウクライナ政府が必要な医療機材等の購入資金3.5億円を無償で供与する。
日本・
䔀䉒䐀
協力基金による技術協力支援及び
䩉䌀䄀
研修事業
ウクライナがマクロ経済,エネルギー,民間セクターといった分野での課題に対処するこ
とを支援するため,日本・
EBRD
(欧州復興開発銀行)協力基金を活用した
EBRD
による
技術協力の支援
及び独立行政法人国際協力機構(
JICA
)による研修等の技術協力事
業を行う。

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