キエフ=内藤泰朗】坂田東一駐ウクライナ大使は5日までに産経新聞と会見し、ウクライナ南部クリミア半島の実効支配を強めるロシアについて「国際的 な約束を破り、世界の安保秩序を脅かしている」と指摘した。そのうえで、日本は親欧米路線にかじを切ったウクライナの改革を支援すべきだとの考えを示し た。
坂田大使は、先のデモ隊と治安部隊の衝突で一時閉鎖中の大使館にかわりキエフ市内のホテルで会見。ヤヌコビッチ前政権が「ファミ リー」と呼ばれる汚職まみれの一族寡占体制を構築し、「現実がわからなくなり国民に銃を向けたことが政権崩壊を招いた」と分析し、「その責任は(前政権 の)政治にある」と断定した。
ロシアについては「ロシア系住民保護にしてもまずは外交で解決を目指すべきで、それをやらずしていきなり軍 による圧力を強めるという常識を超えた行動は理由が何であれ、認められるものではない」と言明。 「国連憲章を含め国際的な約束ごとを破り、それに挑むロ シアの行動は世界の安全保障秩序を大きく揺るがしている」と強調し、今後の世界秩序に負の影響を与えるとの見方を示した。
そのうえで、独立後わずか22年しかたっていないウクライナの領土保全の重要性を力説し、「日本は、独立した司法や検察のあり方、汚職を防ぐ政治システム構築などの抜本的な改革で協力すべきだ」と語った。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140306/erp14030615530011-n1.htm