6月20日付ウクライナ大統領の平和計画及び6月27日付ウクライナに関する欧州理事会結論文書の規定に鑑み,ウクライナ当局は,ウクライナ東部地域において緊張緩和を達成するためのあらゆる措置を講じてきた。 6月20日のウクライナ大統領による一方的停戦レジームの導入と6月27日の延長は,武器を用いた暴力の停止をもたらさなかった。 然るべき国境管理の構築と人質の解放についても,如何なる前進も達成されなかった。 テロリストは停戦を再編成と補強のために利用した。ウクライナ軍兵士の犠牲者数は増加している。 ロシアは平和的解決を容易にするための現実的措置は如何なるものであれ講じていない。
6月27日付のウクライナに関する欧州理事会結論文書は,ウクライナ当局,ロシア連邦及び違法な武装グループにより以下の具体的措置が講じられるべきである旨想定している。
(1) 停戦と国境管理のための確認メカニズムに関する合意
(2) ウクライナ当局に対する3か所の国境検問所の返還
(3) 人質の解放,及び
(4) 平和計画の実施に関する実質的協議の開始
上記4分野については,6月20日以降,何ら進展がない:
ポロシェンコ大統領,メルケル独首相,オランド仏大統領及びプーチン露大統領による3回に亘る電話会談(6月25日,29日及び30日)にも関わらず,ウクライナ大統領の平和計画と欧州理事会結露文書を成功裡に実施するための現実的措置は,ロシア連邦によって,何ら講じられていない。
違法な武装組織には平和計画の実現を開始する用意が無いこと,及びロシア連邦の完全に非建設的立場に鑑み,ウクライナは,パートナーに対し,ウクライナ情勢を再評価するにあたり,上述の判断を考慮し,ロシア経済の重要セクターに対する包括的制裁も含む,大幅な制限措置を採択するよう慫慂する。