ポロシェンコ大統領は、初めてとなるドンバス外遊の過程において、ウクライナ東部地域における情勢解決に関する和平計画を発表した。
同計画は、15の措置からなり、全ての交渉参加者に対する安全の保障、武装解除し、かつ重犯罪を犯していない者に対する恩赦、人質の解放を規定している。
この他、ロシア・ウクライナ国境に10キロメートルの緩衝地帯を設置する計画である。
同計画は、違法な武装集団の撤収、ロシア及びウクライナの傭兵のための保障回廊の創設、武装解除を想定している。
また内務省内には共同パトロールの実施のための部門が設置される計画である。
同計画によれば、ドネツク州及びルハンスク州において違法に占拠されている行政庁舎は解放されなければならない。
地方行政府の活動再開、ドネツク州及びルハンスク州における中央テレビ・ラジオ放送の再開の措置も含まれる。
計画では、地方分権のための措置(地方執行委員会の選出による、ロシア語の保護、憲法改正案)が規定されている。
州行政府長官候補者はドンバスの代表者らと調整される。
計画は、期限前地方選挙及び期限前議会選挙の実施が規定されている。
更に、地方における雇用創出プログラム、産業及び社会インフラ施設の修復も規定されている。
ウクライナ東部地域における情勢解決のためのウクライナ大統領和平計画