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今回のウクライナ大統領選挙の結果で最も重要なことは、大統領に選ばれたのがポロシェンコであったことではない。またウクライナ大統領が初めて、第一回投票で選出されたことでもない。さらには、ティモシェンコが惨敗し、彼女が今後ウクライナの政治舞台の第一線で活躍することに疑問符がついたことでもない。
昨日の大統領選の結果で最も重要なことは、ウクライナを西・中部と南東部に分裂させ、「西部住民」とロシア語使用者、「バンデラ派」と「ノヴォロシア」に国を「分割」しようとしたプーチンの妄想が法的にも正式に終焉したことである。
これはウクライナを分裂させようとしたプーチン構想の終幕である。またウクライナの今後の親欧米路線において重要な段階であるとも言えるこの20年間の「ウクライナ化」が最終的に完成したことを意味する。
独立後の20年間ウクライナで行われた選挙の中で、初めて国家元首の選出を決めたのは、ウクライナ東部住民の西部住民への反感票でもなく、また西部住民の東部住民への反感票でもなかった。初めてウクライナ大統領がウクライナ全土の票によって、そして全ての大都市住民の票によって選出されたのである。
加えて、今回の大統領選挙で得票率が高かった4人の候補者(ポロシェンコ、ティモシェンコ、リャシコ、グリツェンコは)は、政策の細かい内容や個人の特性に関係なく、政治的には西部、中部を代表する人物であり、東部、南部を代表する人物ではない。彼らの総得票率(83%―出口調査)から言えば、これは統一ウクライナの欧米的発展を選択した国民の想いが、完全に勝利したことを意味する。「東部」の候補者としてもっとも票を集めたチギプコ氏(4.8%)、プーチン派の候補で最多得票を得たドブキン氏(2.1%)の得票率が意味するのは、ウクライナを強奪し、統制し、分割しようとしたプーチンの計画は完全に失敗に終わったということである。
別の言い方をすると、繰り返し「大勝利」であるかのように宣伝したプーチンのプロパガンダがあったにも関わらず、10ヵ月間プーチンがウクライナに対して仕掛けてきた戦争で、結果として明らかになったのは、ウクライナにおける彼の構想の全面的な崩壊である。
ウクライナはバンデラ派にはならなかった。反ロシア派にも、反ロシア民族派にもならなかった。ウクライナ、ウクライナのほぼ全土は反プーチン派となったのだ。欧米的、つまり近代的世界を目指す国となったのである。
兄弟民族よ、おめでとう。
アンドレイ・イラリオノフ、シンクタンク「ケイトー研究所」主任研究員。2000年から2005年までのウラジーミル・プーチンの参事を務める。
http://www.echo.msk.ru/blog/aillar/1327642-echo/