ウクライナにおける日本のアーティストのミヤザキ・ケンスケの「 Over the Wall オーバー・ザ・ウォール 世界壁画プロジェクト 」が完了されました。
ウクライナ東部に位置するマリウポリ市は、2014年のウクライナ騒乱以降、国内避難民を多く受け入れています。2016年7月に国際連合難民高等弁務官事務所(以下UNHCR)と連携して、City of Solidarityの宣言を採択し、多様な人々の共生や平和復興に力を注いでいる都市です。
今回は現地UNHCRと協力して「連帯、平和」をテーマとして、紛争により破壊された壁に希望を取り戻せるような壁画を制作し、国内避難民をはじめとして、虐げられた人々が連帯参加できるようなプロジェクトを行う目的でマリウポリ市より誘致されました。また2017年はウクライナと日本の外交関係樹立25周年にあたり、ウクライナ政府が日本―ウクライナ友好年に指定しており、「ウクライナにおける日本年」の事業として活動しました。

日本とウクライナの国交25周年を記念して描いた壁画です。世界中の人々が手を取りあって同じ方向に走っている様子を表現しました。左右には日本のシンボルツリーのサクラが満開に咲き、オープニングセレモニーの際に壁画の前にサクラの木を植樹しました。

テーマとして選定したものは、ウクライナの童話「てぶくろ」。
日本でも非常に有名な童話で、寒い雪の日に動物達が手袋を見つけて、手袋の中に入っていく話です。狭い手袋だが動物たちは次々に来る動物たちを快く受け入れ、みんなで一つの温かい手袋をシェアします。
この童話こそ、マリウポリ市が目指すCity of Solidarity、多様な人々の共生や平和復興のテーマに符合していると感じ、テーマに選びました。
手袋の中にはウクライナのいろんな地方の人々を描いており、西ポジーリャ、中央ポジーリャ、西ポリッシャ、東ウクライナ、中央ウクライナ、南ウクライナ、カルパティ、またウクライナ以外にも世界中の人々も描いています。また手袋にはウクライナ発祥のイースターの卵がのっていて、手袋の温かさでひよこが孵っています。人々の温かい心が希望の卵を孵し、未来を切り開いていくメッセージを込めて描きました。
Video Link: {video}https://www.youtube.com/watch?v=X2KjCwU_i2g{/video}