在日ウクライナ大使館

, キエフ 23:51

欧州議会,欧州評議会議員会議,EU加盟国,米国,カナダ,日本及びオーストラリア議会に対する,ウクライナのヴォルノヴァハ近郊における民間人大量砲撃に関する呼びかけ

23 1月 2015, 10:16

 2015年1月13日,ウクライナ東部ドンバスのヴォルノヴァハ地区において,民間人が大量に砲撃され,多大な犠牲を伴う痛ましい事件が発生した。所謂「ドネツク人民共和国」のテロリスト側からの民間バスに対するロケット攻撃の結果,10名を超える者が死亡,その中には子供も含まれていた。15名を超える負傷者も発生している。OSCE,ウクライナ及びロシア連邦の代表者により2014年9月に署名されたミンスク・プロトコールは,全ての当事者による武力の使用の停止を規定しているが,「ドネツク人民共和国」及び「ルハンスク人民共和国」のテロリスト側からのウクライナ東部の諸都市,村及びドンバス地域のウクライナ軍陣地に対する砲撃が止むことは無い。砲撃は,「ドネツク人民共和国」及び「ルハンスク人民共和国」の戦闘員が支配する地域から,ロシアに由来する兵器により,行われている。ウクライナ及び多くの国際組織の専門家は,ウクライナにより管理されていないウクライナ・ロシア国境の区画を通じてロシア連邦側よりロシアを由来とする兵器がドンバスの戦闘員に定期的に供給されていることを示す数多くの証拠の事実を有している。

 

毎日,世界は,国際法,基本的な人権,ドンバスの支配地域で戦闘員の人質となっているウクライナの平和的市民の生活の権利が図々しくも違反されている様子を目の当たりにしている。

 

文明世界は,ウクライナ国民のこの悲劇を黙って見ていることも出来ず,またそうする権利も有さない。ウクライナは,既に数千人にも上る人的被害を被っている。

 

全ての文明世界は,攻撃者を宥めるために最大限の努力を行うべきである。攻撃者を停止することが出来るのは,我々の抵抗する力,ウクライナと全ての欧州及び世界の民主勢力による団結と連帯の力しかない。

 

今般,ウクライナは世界の先進国及び数百万のフランス国民と共に,フランスの首都におけるテロ犠牲者を追悼した。パリ及びヴォルノヴァハにおける人々の大量殺害は,同列の出来事である。文明世界は,テロとの戦いにおいて,団結する必要がある。

 

ドンバスにおける紛争は,外部からもたらされたものであるが,既に数千名の犠牲者をもたらし,ドネツク州及びルハンスク州住民のうち数十万人が家を捨て,ウクライナ政府の管理下にある平和なウクライナ領内において,シェルターを探すことを余儀なくされていることから,途絶えることの無い軍事装備品,銃器,ロケット,戦車,兵力の供給によるロシア側からのテロリストに対する支援が継続しているにも関わらず,ウクライナ最高会議は,欧州議会,欧州評議会議員会議,EU加盟国,米国,カナダ,日本,オーストラリアの議会に対し,以下を呼びかける:

 

国際基準に違反し,ウクライナ領の一部であるクリミアを併合し,テロ組織「ルハンスク人民共和国」及び「ドネツク人民共和国」を支援し,また実際の行動により,ミンスクにおいて達成された平和合意を体系的に妨害している国として,ロシア連邦に対する制裁政策を継続し,強化する

 

所謂「ドネツク人民共和国」,「ルハンスク人民共和国」及びその他同様の組織をテロ組織リストに含める

 

特に国境の保護に関する防衛能力強化を目的に,ウクライナに対する軍事支援の付与の可能性を検討する

 

クリミアの違法な併合の非承認政策を継続する

 

ドンバスにおける人道状況の悪化に対応する文脈において,ウクライナに対する支援プログラムを今後2か月の間に策定する

 

ウクライナの領土一体性及び国境の普遍性の完全なる維持,ウクライナの主権及び独立の尊重を基礎とするドンバス情勢の安定に向けた政治解決を慫慂する

 

共にロシアのプロパガンダに継続して抵抗する